【概要】
[和名] カンナビジオール [英名] カンナビス [学名]Cannabis sativa L.(カンナビス・サティバ・L) [化学式]C21H30O2
【食品データ】
■特長
麻に含まれるカンナビノイドの一つ。カンナビノイドは、未解明成分が80種類から114種類あるとされる。海外では医薬品。腸から吸収されるのではなく、身体のECS(エンド・カ ンナビノイド・システム:身体調節機能のこと)を活性化し体内にある受容体に直接作用する。ECSは外部からの強いストレスを受けたり、加齢によって働きが弱り「カンナビノイド欠乏症」になると様々な疾患になる事がわかっている。CBDは身体の脳内の受容体(CB1、CB2)に直接的に働きかけて本来のECSの働きを取り戻すことが期待されている。
■形状/性状
アイソレート:結晶粉末のこと。CBD、CBG、CBN、CBC各種のアイソレートがある。
ディストレート(ブロードスペクトラム):THC成分を除去して、結晶化(アイソレート)する前のオイル状の原料のこと。CBD、CBG、CBN、CBC各種のディストレートがある。マイナーカンナビノイドも含まれるため、品質にバラつきがある。
クリスタル:結晶化した形状のこと。CBD、CBG、CBN、CBC各種のクリスタルがある。
■種類
CBG:カンナビゲロール。麻にごく少量しか含まれない微量カンナビノイド。抽出もCBDより困難でコストは高くなる。
CBN:カンナビノール。結晶化しやすいため、耐結晶化処理されることが多い。
CBC:カンナビクロメン。THCやCBDよりも抗菌性、鎮痛性、抗うつなどの作用が強く期待されている。
ベープ:電子タバコのこと。副流煙が少なく、肺がんの要因とされるタール量も軽減できるため、人気となっている。
テルペン:大麻らしい香の香料のこと。レモンや松、ラベンダーなどのフレイバーも付加されバリエーションが広がっている。
HHC:ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール。HHCは2022年3月17日より医療等の用途以外の目的で製造、輸入、販売、所持、使用が禁止される「危険ドラッグ成分(指定薬物)」となりました。
H4CBD:CBDを水素化して精製する。
HHCP、HHCO、THCBなど裾野を広げるその他の大麻由来原料はこちら。
■CBD目安量
初めは1日上限50mg目安に、2~3回摂取から始めてください。一般的にCBD摂取量は1mgから100mgと幅があるためご自分で適量を試して下さい。研究の結果、1日最大1500mgを慢性的に摂取しても、安全であることがわかっています。CBDの摂取量は現在FDAによって規制されておらず、公式な推奨量もありません。摂取すべきCBDの量は、体重、治療中の症状、個人の体質、錠剤、カプセル、ドロップ、グミに含まれるCBDの濃度など、さまざまな要因によって異なります。 ・自分に合った開始量を知るためには、医師に相談するのが一番です。 ・しかし、いくつかの一般的なガイドラインは、以下の情報源で見つけることができます: ・Healthlineによると、ほとんどのヒトの研究では、1日あたり20~1,500ミリグラム(mg)を使用しており、重度の痛みを治療するには40mgから始めるとよい。 ・Verywell Mindでは、1日10~20mgの服用から始め、1週間服用して耐容性を確認し、必要に応じて徐々に増量することを提案している。 ・Natural Mental Healthは、成人のCBDの典型的な用量範囲として、1日15~30mgを推奨しています。 ・Real Simpleは、高品質のフルスペクトルCBDオイルを用いれば、ほとんどの人が1日10mgから40mgの間で最適な量を摂取できると提案しています。 ・メディカル・ニュース・トゥデイによると、CBDオイルの一種であるエピディオレックスの開始用量は、体重1kgあたり2.5ミリグラム(mg/kg)で1日2回、合計で1日5mg/kgである。1週間後には、1回5mg/kgを1日2回、合計10mg/kgまで増量することができる。 ・グッドヘンプは、CBDの平均的な摂取量は1回あたり20~40mgであることを示唆しているが、摂取すべき量は緩和しようとしている症状によって異なる。 ・CBDを含むサプリメントを始める前に、医師と相談することが重要です。医師が高用量を勧めた場合、最初は低用量の方が良いかどうか尋ねることをお勧めします。
■効能効果:リラックス、抗ストレス、睡眠、痛みの緩和
■医薬品との相互作用:
■一緒に見られる原料:
■関連キーワード:
■用途:カプセル、飲料、菓子、ビール、ベープ
■規格/認証マーク:
【業界データ】
■団体:
日本カナビス産業協会
日本カンナビノイド協会
日本臨床カンナビノイド学会
カンナビジオールの活用を考える議員連盟(CBD議連)
臨床CBDオイル研究会
世界アンチドーピング協会(WADA)
■市場規模:
世界のCBD市場:オイル20年9億6720万米ドル(CBD市場調査レポート)
世界のカンナビジオール(CBD)市場:ソース別分析別(ヘンプ、マリファナ)、アプリケーション別(製薬、化粧品業界、その他):機会と予測(2017-2024年)
■価格相場:
■シェア:
■学者/ドクター/権威/著名人:
正高佑志:GREEN ZONE JAPAN
旅路ゆう:著書「CBDグッズ購入Guide2020」「CBD取扱説明書」「CBDクラフト」
高城剛:著書「大麻ビジネス最前線」の第二章でCBD市場について解説。
持田騎一郎「薬事通販大学」
【Q&A】
Q:CBDは合法ですか?
A:合法です。ヘンプ(大麻草)の2大成分がTHCと『CBD』ですが、THCはいわゆる「マリファナでハイになる成分」で日本では麻薬に指定されており違法です。CBDは、成熟したヘンプの茎または種から抽出され、THCの分析結果が非検出のみ許可されています。成熟したヘンプの茎と種以外の部位は麻薬に指定されています。
【おすすめリンク】
■サイト:
NECARA
CBDを含有する製品について/麻薬取締部
CBD製品の輸入を検討されている方へ
大麻等の薬物対策あり方検討会
■動画:
【大麻合法化】日本人と大麻の歴史から紐解く大麻取締法改正のポイント(2023/08/25謎解き統計学サトマイ)
骨太方針にも「大麻」!?今後注目集める大麻成分CBDとは?(20220609テレ東Biz)
Green Zone Japan(YouTubeチャンネル)
■記事:
2013年8月にアメリカのCNNで放送された大麻に関するドキュメンタリー番組
WHO(世界保健機関)によるCBDへの見解(2018年)
「CBD仕様症例:臨床CBDオイル研究会」
米国でブームのCBD、日本でも原料紹介が活発化(2020/09/18食品と開発)
CBDに関するよくある質問(2017株式会社こころ)
■ブログ/コラム/リリース/論文/プレゼン資料:
CBDの用途はリラクゼーション・睡眠改善・不安軽減・健康増進・抑うつ軽減であることが明らかに(GREEN ZONE JAPAN)
俺のCBD
カンナジビオールの治療効果とその作用機序(2018保健医療学雑誌9)
不眠症治療におけるCBD
不安、リラックス効果、精神障害治療としてのCBD
CBDの肌、心、体研究論文
小児てんかんにおけるカンナビノイドの有効性
うつや精神不安、睡眠におけるカンナビジオール 大規模な症例シリーズ
有効な抗がん剤としてのカンナビジオール(CBD)
がんの治療におけるカンナビノイド
カンナビジオールの抗うつ薬および抗不安薬効果
小児がん発作と大麻治療
治療困難な痛み大麻における鎮痛論文
アトピーなどの皮膚慢性疾患とCBD
カンナビジオール事前審査報告書(2017/11世界保健機構)
CBDオイル、ご存知ですか?(臨床CBDオイル研究会)