【概要】
[和名] カンナビジオール [英名] カンナビス [学名]Cannabis sativa L.(カンナビス・サティバ・L)
【CBD(カンナビジオール)とは】
CBDは麻に含まれる成分カンナビノイドの一つです。カンナビノイドは、未だ全容が解明されていないものが80種類から114種類とも言われ、在的な可能性を秘めた天然化合物として世界で研究が行われております。様々な症状に効果がある事が明らかにされつつ、海外では医薬品として利用されています。カンナビノイドは、サプリメントとは全く違うメカニズムで人体に作用します。通常、サプリメントは、食べ物と同じく腸から吸収され数週間~数か月をかけて体の細胞を修復します。しかしカンナビジオールは、サプリとはまったく異なり私たちの身体の中にあるECSを活性化し体内にある受容体に直接作用します。
体内には、地球上で生きていくために本来備わっている身体調節機能=ECS(エンド・カ ンナビノイド・システム)があります。ECSは人間が生活していく上で欠かせない、感じる事、動作、反応、食欲、睡眠、不安コ ントロール、認知、など基本的な生態系機能の恒常性(バランス)を保つ非常に重要な役 割を担っています。最近の研究では、ECSは外部からの強いストレスを受けたり、加齢に伴う老化等によって ECSの働きが弱り、いわゆる「カンナビノイド欠乏症」になると、様々な疾患になる事が 明らかになってきました。CBD=カンナビジオールは、これらの全身にある受容体(CB1、CB2)に直接的に働きか けることで、本来のECSの働きを取り戻すことができると言われております。
【CBD目安量】
初めての方は1日の上限を50mg目安に、2~3回の摂取から始めてください。一般的にCBDの摂取量は1mgから100mgとされています。『差がありすぎる!』『アバウトすぎる!』と思われている方正解です!CBDの摂取量は自らの適量を試すしかありません。それでも安心してください!CBDは研究の結果、1日に最大1500mgを慢性的に摂取しても、安全で耐用性があることがわかっています。つまり、大量のCBDを摂取しても問題はなく、またそれが全て効くわけではないので、自らの適量を試していくしかありません。初めての方は、CBDを体感する・しないにかかわらず、同じ量(例えば1日50mg)を1週間継続してください。
【効果効能における研究論文と学術記事】
うつや精神不安、睡眠におけるカンナビジオール 大規模な症例シリーズ
【CBDは合法?】
合法です。原料が大麻と聞けば、誰だって不安に思う気持ちはよく理解できます。大麻草の2大成分がTHCと『CBD』です。この2大成分の内、日本では違法薬物として規制されているTHC成分はいわゆる「マリファナでハイに成分があり」日本では違法です。また、このTHCは大麻草の葉や花から抽出することが出来ます。CBDはTHC成分が含まれていない、種や茎から抽出されます。日本の法律では成熟された種と茎は何ら法規制はありません。それ以外の部位、と成分に規制があります。よって、CBD商品は所持しても、使用しても逮捕されることはないのでご安心ください。まだまだ数は多くないですが、全国の店舗や、ネットショップでも取り扱っています。最近では芸能人やスポーツ選手などのSNSでCBDの言葉を目にします。
【CBDが世界的に流行したきっかけ】
2013年8月にアメリカのCNNで放送された大麻に関するドキュメンタリー番組です。小児てんかんを患う当時5歳の少女が、CBDオイルで劇的に改善した番組が大きな反響を呼びました。テレビ番組を通じて少女が回復し、両親が感激した様子が伝えられるとまさに全米が涙したのです。当時の番組は字幕版のショートバージョンがYouTubeでも確認する事が出来ます。この少女の話はアメリカの大麻解禁のきっかけになったとも言われています。
【世界のCBD市場】
世界におけるカンナビジオール (CBD) オイルの市場規模は、2020年の9億6720万米ドルから、2025年までに53億米ドルへ拡大すると予測され、2020年から2025年にかけては40.4%のCAGRが見込まれています。大麻由来カンナビジオール (CBD) オイルのセグメント市場は、2020年の5億1630万米ドルから、2025年までに29億米ドルへ拡大すると予測され、2020年から2025年にかけては41.5%のCAGRが見込まれています。マリファナ由来カンナビジオール (CBD) オイルのセグメント市場は、2020年の4億5090万米ドルから、2025年までに23億米ドルへ拡大すると予測され、2020年から2025年にかけては39.0%のCAGRが見込まれています。当レポートでは、世界のカンナビジオール (CBD) オイル市場について調査し、主要市場の分析、市場成長の促進要因・抑制要因を含む市場ダイナミクス、競合情勢、地域分析、主要地域における規制シナリオ、および主要企業のプロファイルを提供しています。
世界のカンナビジオール(CBD)市場:ソース別分析別(ヘンプ、マリファナ)、アプリケーション別(製薬、化粧品業界、その他):機会と予測(2017-2024年)
【日本でも200を超える医師、クリニックで取り扱いがあり】
CBDは日本では医薬医療品ではありません。その為、誰でも販売や購入が可能です。最近では、身体や心の痛みを日常的に扱う、医者、クリニックでも取り扱いが開始されています。関東では心療内科やリハビリ施設等、多くの医療でCBDが保険適用外で売買されています。
【WHO(世界保健機関)によるCBDへの見解】
2018年、WHO(世界保健機関)はCBDについて下記のように発表しました。
CBD が多くの他の症状のために有用な治療であるかもしれないという初期的なエビデンス(科学的証拠)がある。
WHO、大麻およびカンナビノイドの医療的価値を認める勧告へ(解説図あり)
【世界アンチドーピング協会(WADA)の公式発表】
2018年1月1日から、CBD(カンナビジオール)をドーピング薬物の規制対象から外すことが、世界ドーピング協会で決定されました。これにより全世界の各大会に出場を目指すスポーツ選手は、何の規制も受けずにCBDを使用する事が可能となりました。これにより、オリンピックや世界選手権、ワールドカップなどの世界的な大会においても愛用のCBDを持参する選手が増えると言われています。世界のアスリートたちは、人類の限界に挑んで新記録を作ろうとして日々苦しい練習に励み、自己のメンタルも鍛えて、しのぎを削っています。それゆえに、筋肉を増強するための薬物を使用する選手も、後を絶ちません。そんな選手たちが、平等の立場で最高のパフォーマンスを出し切って、戦えるように取り締まる機関として世界アンチドーピング協会はあります。この世界一厳しい基準を設けて、取り締まりをしている機関がCBDの使用を認めたと言う事は、安全で人体に対して悪影響を与えないと言う安心の基準ともいえます。
【おすすめリンク】
米国でブームのCBD、日本でも原料紹介が活発化(2020/09/18食品と開発)
CBDに関するよくある質問(2017株式会社こころ)
大麻草成分、岩瀬コスファが準備進める(2018/11/22健康産業流通新聞)
■ブログ/コラム/リリース/論文/プレゼン資料:
カンナビジオール事前審査報告書(2017/11世界保健機構)
CBDオイル、ご存知ですか?(臨床CBDオイル研究会)