【概要】
動物の胎盤から栄養成分を抽出したエキス。漢方では紫河車(しかしゃ)。
【食品データ】
■由来:豚、馬、羊などの胎盤。豚の流通量が多い。漢方では「紫河車」と呼ばれ、古来より利用されている。羊の胎盤は漢方の「羊胎」として用いられている。ヒト由来は医療用途のみ(第二類医薬品の内服薬には豚由来原料が使用される)。また胎盤に似た役割や栄養素もつということで、大豆や大麦などの植物の胎座(たいざ)由来が「植物性プラセンタ」、鮭などの卵巣膜由来が「海洋性プラセンタ」として流通する。
■特徴: 天然アミノ酸として医薬品としても存在する素材であり、タンパク質を規格化(60%以上)している原料がほとんである。一方、主たる有効成分は解明されていないが、サイトカインや活性ペプチドとも言われ、その活性が保たれるように製造されている原料も存在する。胎盤換算量が大きいのは抽出効率が悪いとも言え、必ずしも胎盤換算量が大きいから良いとも言えない。また、動物間による胎盤一定量当たりのアミノ酸やタンパク質の差はなく、アミノ酸リッチとされている馬プラセンタエキス末のアミノ酸量は、豚プラセンタエキス末と同じである。
■有効成分:タンパク質、アミノ酸、サイトカイン、核酸、ムコ多糖類、脂肪酸、シアル酸など
■関連ワード:漢方
■目安量:
■効能効果:美容・美肌、発毛・育毛、抗酸化、抗疲労、免疫賦活、更年期、肝機能など
■医薬品:(内服薬)プラセントップ、プラセンプリマ、(外用薬)パルモアー
■用途:カプセル、飲料、タブレット、ゼリー、アイスキャンディー、菓子
■規格:JHFAマーク、SPF豚、
【業界データ】
■団体:
日本胎盤臨床研究会
全国プラセンタ振興財団
■市場規模:
17年度:末端250億円(2018/4/19健康産業新聞)
15年:末端300億円(2016/3/2健康産業速報)
12年度:末端89億円(前年比120.3%)(2012/3/5富士経済)
10年度:食品用途原料市場5.7億円(矢野経済研究所)
■価格相場:豚由来:食品用 [原末78000円/kg、2倍稀釈30000円/kg、3倍稀釈21000円/kg] 化粧品用 [30000円/kg]、馬由来:食品用 [原末 20万円/kg]、 化粧品用 [52500円/kg]
■シェア:1位 ホルス 2位 スノーデン ※バイオファック社は、複数の輸入者が存在するため除外
■学者/ドクター/著名人
日比野佐和子(大阪大学医学部大学院医学系研究科 特任准教授)、吉田靖志(順天堂大学医学部 助教)
【おすすめリンク】
■動画:
■記事:
機能性素材「プラセンタ」市場の動向(2019/04/27健康ジャーナル)
美容素材の代表格に成長(2018/4/19健康産業新聞)
2012年 美肌市場は前年比104.6%の774億円(2013/2/4富士経済)
プラセンタ製法の技術革新と規格化の行方(2012/9/28UBM)
健康美容EXPO(情報提供企業:日本ハム中央研究所)
プラセンタぷらざ「コラーゲンよりプラセンタ?」(IBC通販サイト)
プラセンタ特集「20%以上の成長率を維持!」(2011/11/15UBM)
■ブログ:
プラセンタを科学する(2018/4/18支持し続けられる健康食品を目指して!栗山雄司コンサル)
豚・プラセンタ化粧品・サプリ・美容液旬情報
プラセンタとその解毒機能(2012/2/10辻クリニック院長)